屋根塗装とは、その言葉の通り屋根に塗装することをいいます。
屋根の塗装は、外観が綺麗になるのはもちろん、家の耐久性の向上にもつながります。
しかし、屋根塗装を何故行うのか、いつ屋根塗装を行えば良いのか知らない方が多いのも事実です。
このページでは、屋根の塗装についての知識やメリットをご紹介します。
屋根塗装とは?
屋根塗装とは、その名の通り屋根材に塗料を塗ることで、屋根材の効果を保つことができます。
屋根塗装のメリットとして、以下のような項目が挙げられます。
美観の向上
屋根は家の大きな面積を占める箇所です。
その屋根を塗装で綺麗にすることで、家の外観の印象が大きく変わり、美観の向上に繋がります。
屋根の寿命が伸びる
定期的にメンテナンスを行うことで、屋根材の痛みを防ぐことができます。
そして、屋根本来の機能を長持ちさせることに繋がり、結果として屋根の寿命が延びます。
防水効果を高める
屋根の塗装によって防水効果を高め、雨漏りや腐食の原因となるヒビ割れを防ぐことができます。
節電効果
塗料には遮熱や断熱の効果が高いものがあります。
その塗料を使うことによって、夏場の厳しい日差しによる室内温度の上昇をやわらげ、節電効果が期待できます。
塗装が必要な屋根材・必要でない屋根材
屋根材には様々な種類がありますが、全ての屋根材に塗装が必要かと言えばそうではありません。
塗装が必要な屋根材と必要でない屋根材があります。
塗装が必要な屋根材
定期的に屋根塗装を行う必要があるのは、セメント瓦・スレート・金属屋根・モニエル瓦などです。
いざという時のために、事前に自宅の屋根はどんな素材でできているのか確認しておきましょう。
塗装が必要でない屋根材
外壁では使われない瓦は、屋根材のなかでも最も耐久性があり、塗装の必要がありません。
瓦屋根の場合は、屋根の塗装ではなく、屋根に使用されている金具や漆喰の補修が必要です。
瓦の劣化や破損は、屋根の葺き替えを行うことで対応していますので、塗装の必要はありません。
屋根の葺き替え工事でも、瓦屋根の葺き替えは、塗装工事に比べるとはるかに高額です。
しかし、瓦屋根の寿命は、50年~60年程度であると言われています。
一度使用した瓦屋根は、建物の耐用年数よりも長く使える計算です。
大切に使えば、屋根の葺き替えではなく、葺き直しでの対応も可能です。
屋根塗装をすべき時期
ご自身が住んでいる住まいの屋根に使われている塗料の種類や耐用年数を知っている人は少ないはずです。
屋根以外にも外壁塗装がありますが、屋根塗装と同じく使われている塗料などに詳しい人は少なく、全て専門家任せで建てられた住宅ほど、塗装の塗り替え時期やメンテナンスのタイミングを知らないまま塗装の時期を経過している場合があります。
屋根塗装をすべき時期は以下のようになっているので、簡単にこの目安を覚えておき、必要であれば数年ごとに定期的な屋根の点検を行いましょう。
スレート屋根:約10年
トタン屋根:約5〜8年
銅板屋根:約30年
また、屋根の状態を見て、艶の有無、色あせ、チョーキング、コケやカビの発生、塗装の剥がれなどが発見できれば、修理・メンテナンスのタイミングとなります。
ただし、自身で屋根にのぼって確認するのは危険です。
必ず修理業者に依頼して、屋根の状態をチェックしてもらいましょう。
すでに天井から雨漏りしている場合、基本的には原因は屋根にあります。
すぐに塗り替えをして雨漏りを解消しなければなりません。
雨漏りを放置すると、屋根だけでなく家全体の耐久性が低くなってしまい、結果として大掛かりなメンテナス、多額の修繕費が必要な事態となってしまいます。